【FPSゲーマー】プロコンは買わなくていい?【コントローラ選び】



 

最近、原稿の締め切り地獄が押し寄せている。

忙しくてまともに批評記事を書く時間がなく、とても歯がゆい。

更新が滞るのはさすがにマズイので、雑記事程度に何か書こうと思う。

 

テーマは、CS機におけるFPSゲーマーのための「プロコン」を買うべきか否かについてだ。個人的にCOD:MWが楽しみで仕方ないので(好き嫌いが分かれているようだが)、これを機に旬な話題でも扱おうかと思う。

たいていのFPSゲーマーならとっくにご存じのことなので今更言うまでもないことだが、「プロコン」とはいわゆるSCUFコントローラーナコンコントローラーのことだ。PS4でFPSをプレイしている多くの人は、一度は「プロコンを買おうかな」と頭によぎったことがあるはず。そこで今回は、そんな「プロコン」を買うかどうかについてわたしの見解を述べていく。

 

まず結論から言うと、「お金に余裕がないなら買わないほうがいい」ということ。

では、どうしてその考えに至ったのだろうか?

 

1.プロコンを使ってもFPSは上手くならない

 

まず第一の論点。プロコンを買ったとて、その人の技量そのものにはほとんど貢献しないということ。

通常持ちでコントローラーを握っている人にとって、戦闘中の複雑な動きは誰しも憧れることだろう。

伏せ撃ちストレイフジャンプは、まさにその筆頭だ。撃ち合いをしながらジャプやしゃがみを駆使すると、やはり華があるし、戦闘の面でもやはり優位性があるのは間違いない。プロコンを使えば、背面パドルが大活躍。これまで通常持ちでプレイしているゲーマーからすれば、わざわざR3とかいうクソボタンを押さなくても、自然に殴り攻撃を繰り出せるようにもなるだろう。

 

確かにこの点だけで言えば、プロコンには一定の価値がある。

だがそれは非常に限られた「能力強化」だ。しょせんは撃ち合いがこれまでよりも多少やりやすくなっただけであり、成績に貢献するのはごくわずかでしかない。

「プロコンを使ってキルレ0.8が2.5になりました!」なんて”奇跡”はまず起こりえないし、そんな話をそもそも聞いたことがない。

なぜなら、撃ち合い能力を含めてFPSの成績は「経験」と「立ち回り」が重要だからだ。けっきょくこれに尽きる。上級者になりたいFPSゲーマーが耳にタコが出来て壊死してしまうほど聞き飽きたフレーズ。正直、ウンザリすることだろう。しかし事実は事実である。

より多くのキルを取るためには、キャラコン操作もさることながら、センタリング、エイムの置き方、身体の出し方、走りすぎないこと、ADSでしっかりクリアリングすること、強ポジの確保、敵位置の予測などの総合的な「基本」を必要とする。プロコンを買ったところで、「ジャンプ撃ちがしやすくなった!」程度のささやかなものでしかないのだ。それよりも強い相手のキルカメを見て研究したほうが数倍価値がある。

事実、CODの実況者たちのほとんどが純正コントローラーを使っているし、有名な人はモンハン持ちですらなく、通常の「普通持ち」でいい成績を叩き出しているではないか。しかもCODプロですら、普通持ちでやっている者もいる。

ではプロコンとは一体何なのか? プロコンの存在意義は、ようするに「その人の技量のプラスアルファ」だ。プロコンは、あくまでもその人のプレイを快適にするためのものであり、実力を引き上げるアイテムではないとわたしは思っている。

 

2.コントローラーが「消耗品」であるという事実を忘れるな

 

究極的に言えば、もちろんプロコンは「買いたいなら買えばいい」。メーカーはソニーとくっついてプロコンを流行らせようとしているし、今後はますますプロコンが普及していくと思われる。

だが、そんな中でわたしが主張したいのは、「お金がない人(とくに学生)にはオススメしたくはない」ということだ。なぜなら、純正コントローラーだろうとプロコンだろうと、どちらもれっきとした「消耗品」だからだ。消耗品ということは、当然だが、いつかは壊れる。しかもFPSはボタンやスティックを酷使するので、やり込むならまず間違いなく半年くらいで壊れてしまうだろう。

半年。そう、半年だ。なんて短いのだろう!あまりにあんまりな短命っぷりである。

わたしの場合は、FPSをCS機で本格的にプレイするようになってから、4カ月~半年の頻度で純正コントローラーが壊れる。いちいち買い換えるのが面倒なので、最近は自分で修理するようにしているが、純正品ですらこのザマだ。外部メーカーの作ったプロコンは、果たしてどこまでの耐久度があるだろうか? わたしの知っている限り、とある実況者のプロコンは半年足らずでオシャカになっていた。まあ、だいたい壊れる時期は似たり寄ったりなのだろう。クランを結成してeスポーツをガチでやるなら、練習に明け暮れる以上は、なおのこと寿命は目減りしていくだろう。プロは3カ月くらいで新品の純正コンを壊してしまうという話を聞いたことがあるので、プロコンの場合もその辺はお察しである。

 

では、もしも「壊れたら買い換える」という前提でプロコンを購入するとなった場合、一年間でどれだけの費用がかかるだろうか?

例えば「SCUFインフィニティ」コントローラーはお値段なんと驚きの3万6千800円である。そしてこれが半年でイカれる計算だと、一年で7万3千600円かかる。

……PS4 proが二台買えるじゃないか(呆れ)

単純な試算だけでもぶったまげていることがおわかりだろう。

コントローラーひとつで3万以上の金銭的負担がかかるのは、甚だ馬鹿げていると思う。対して、純正コントローラーは正味5000円ほどだ。SCUFにかかる費用の1/7に抑えられる。もともとPS4のコントローラーもけっして安くはないが、プロコンと比較すると感覚がトチ狂ってしまう。

 

もっとも、コントローラーを修理することを考えるなら、もう少しSCUFの寿命も延びるのは間違いない。業者に頼んだり、自分で修理すればいい。

だが、いずれ修理不可能になる運命であることは覚悟したほうがいい。なぜか? コントローラーの修理をしたことがない人に説明すると、実際は「修理」とは名ばかりで、しょせんやっていることは「延命措置」に過ぎないのだ。パカっとコントローラーのボディを外して、スティックの部品をむき出しにして、反応の悪くなった基部に「接点復活スプレー」を塗る。ただそれだけなのだ。というか、それくらいしかできないのだ。

わたしのコントローラーは、これまで3回ほど「開腹手術」を施し、「接点復活スプレー」という名のモルヒネを打ち込んで再起させている。本来はとっくに死んでいるコントローラーだ。左スティックはとっくにイカれている。だが、ケチなわたしは、それでも誤魔化し誤魔化しやっている。おそらく次はもうないだろう。

そういう意味で、総合的に考えるとやはり純正コントローラーのほうがコスパは最強である。そもそも、壊れたコントローラーが修理すれば必ず治るという保証はないのだから。コントローラーの修理は賭けに過ぎない。「どうか接点復活スプレーで生き返りますように」と願うだけなのだ。業者だって、それは同じこと。壊れたプロコンが修理で治るかどうかは神のみぞ知る。

 

このように、プロコンは経済的負担の面で考えると非常にコスパが悪いということは間違いない。社会人ですら、コントローラーに3万円を出すのを渋るレベルだ。プロコンを買ったからといって上手くはならないのだから、なおさらである。だったら、純正コンで大人しく練習していたほうが合理的ではないだろうか。

半年後にどうなるかわからないコントローラーにそんな大金をつぎ込むくらいなら、PS5に備えて貯金でもしていたほうがいい。学生なら尚のこと、わたしはオススメをしたくない。3万オーバーはあまりに高い値段だ。みなさんのパパやママが愛する我が子のために使うお金と考えて差し引いても割高である。

 

3.モンハン持ちは一生の財産?

 

プロコンは、お金を出せば手に入る。しかし壊れたらまたお金を出さねばならない。しかもかなりの大金を。プロコン業界が拡大して、価格がみるみる下がり、いずれ純正コントローラー並みの価格帯になるその日が来るまでは、わたしは「オススメしない」と主張し続けるつもりだ。

 

もしも純正コントローラーでジャンプ撃ち・ストレイフジャンプ・伏せ撃ちをしたいなら、いっそモンハン持ち(クロウグリップ)の習得をわたしはオススメする。

むろん、PS4設定画面の「アクセシビリティ」ボタン配置をカスタマイズして自分だけのコントローラーを作ることは可能だ。事実、わたしも昔はそうしていたし、あれはあれで良かったと思っている。

だが、最終的には「モンハン持ち」をオススメしたい。モンハン持ちは敷居が高いイメージがあるかもしれないが、1~2週間あれば意外になんとかなる。それはわたしの実体験として保証しよう。

モンハン持ちは、CODだけでなく、他のゲームにも使えるので一生の財産になる。ボタン操作の多いどんな複雑なゲームでも、すぐに適応できる。

せっかくなので、モンハン持ちの練習メニューを紹介しよう。この通りにやれば、2週間でかなり結果がついてくると思う。

  1. まずは中指だけを使ってBOT射撃することだけに集中する。その間、人差し指はとりあえずボタンに添えていればいい。とにかくモンハン持ちの感覚を掴むことが先決だ。これを3日間ほど続ける。ひたすら「中指で射撃ボタン(R1)」を押す練習だけをする。この段階では、リロードボタン(□)はまだ親指を使ってもいい。

  2. 3日の間に、ときどき思い出したように「リロードボタン(□)を人差し指で押す」ようにしてみる。最初はもちろん慣れないかもしれない。だが、BOT撃ちに夢中になっていると、だんだんと無意識に人差し指だけでリロードボタンを押せるようになってくる。

  3. 3日間「中指ボット撃ち」を継続したら、次は人差し指を使う練習をする。その際の練習メニューは、「しゃがみ撃ち(○ボタン)オンリー」のBOT撃ちを500体「ジャンプ撃ち(×ボタン)オンリー」のBOT撃ちを500体だ。これを徹底して行う。それぞれ500体も撃てば、まず間違いなくモンハン持ちがサマになってくるはずだ。

  4. しゃがみ・ジャンプオンリーBOT撃ちが合計1000体完了したら、あとは自由に練習をする。ランクマに行ってもいいし、BOT撃ちを繰り返してもいい。

 

最後はモンハン持ちのオススメみたいになってしまったが、とにかく以上が「お金に余裕がないならプロコンをオススメしない」理由である。さんざん偉そうに言ってきたが、わたし自身、プロコンを一度も使ったことはない。そして今後も使う予定はない。だから本稿では、なぜわたしが「プロコン=不要」だと思っているのかについて論じたつもりだ。もちろん内容は完全に私見である。だがそれで十分ではないか。FPSをプレイするひとりのゲーマー目線でプロコンについて語るのも、何かひとつでも価値があることだと思うからだ。ネットに漂うゴミのようなSEOサイトのプロコン紹介記事を見るよりも、みなさんにとっていくらか有益なはずだ

もちろん、今回は極端な例としてSCUFを引き合いに出している。もう少し割安で手ごろなナコンなら、壊れることを前提で考えても購入の検討はしやすいかと思う。「モンハン持ちの習得なんかするよりも俺はナコンを買うぜ!」というのなら、それはそれでアリかとは思う。まあ、それでもお財布にはイタイのは間違いないが……実際、1万以上するコントローラが壊れたときは、けっこう凹むと思う。これが消耗品であるという現実と直面したときの切なさは、耐えがたいかもしれない。

ともあれ、もしもプロコンの購入を検討しているなら、わたしの意見を何らかの参考として役立ててほしい。繰り返すが、これはあくまでも私見だ。いちFPSゲーマーの独り言程度だと思っていただければ幸いである。

 

(おわり)



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石山 広尚(いしやま ひろなお) 1991年うまれ。 札幌在住のライター。 一時期は社会学の研究者を志していたが、ひょんなことから友人と同人誌をつくることになり、それがきっかけで「創作」の世界にどっぷりハマる。小説サークルを主宰し、「批評」の重要性を痛感する。 ・大学院時代の専門:思想史と社会学 ・好きな作家:H.G.ウェルズ、オー・ヘンリー、ポール・ギャリコ、スティーブン・キング ・好きな映画:ゴッドファーザー、第三の男、ターミネーター2