【ネタバレ漫画批評】『チェンソーマン』第32話【オッサン萌え】

チェンソーマン 最新話 ネタバレ 感想 第32話 評価 レビュー 批評 面白い 面白くない 早川アキ 未来 死 悪魔



今日の名フレーズ

観客に迎合することは、観客を舐めていることではないか。

(富野由悠季)

第32話「繰り返し繰り返し」

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レビュー:80点

作:藤本タツキ

所収:週刊少年ジャンプ /2019/第35号

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第32話のポイント

 

  • 未来を司る悪魔と対峙する早川アキ。
  • 未来の悪魔は、早川アキがいずれ「最悪な死に方」をすると告げる。
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  • ところが早川アキは、そんなことにも興味をくれず、さっさとこの悪魔と契約を済ませることに。
  • 彼の関心は、「銃の悪魔」とその一派をうち倒すことにしかないのだった。
  • 果たして早川アキは、どのような最期を迎えるというのだろうか?
  • 気になるところである。

 

  • 一方その頃、デンジとパワーは、飲んだくれのオッサンに幾度となく挑み、気づけば「師弟」の絆らしきものを育んでいたのだった。
  • どうやら、「頭を使ってオッサンを倒す」というくだりは前回で終わりのようだ。
  • さすがにそこは、もう少し掘り下げるべきでないだろうか。せっかく、前々回のエピソードから「頭を使ってオッサンに一矢報いるぜ」と”フリ”を効かせていたというのに。

 

  • この突然の”店じまい”を説明するなら、おそらく次のような結論に至る。
  • 作者は「デンジとパワーが頭を使ってオッサンを倒す方法」をとくに考えていなかった――と。
  • 多くの読者も期待していたはずだったろうに。じつにもったいないことである。

 

  • まあそれはともかく、じつはオッサン、「成長」したデンジとパワー「情」のようなものが芽生えていたのだ。
  • これまで多くの”教え子”を育て、送り出してきたオッサン。
  • それはつまり、送り出した数と同じくらいに、教え子を喪っていったことを意味する。
  • あの姫野も、かつてオッサンが手塩にかけて育てたデビルハンターだったに違いない。

 

  • オッサンは、現在胸の内に抱いているこうした複雑な心境を、マキマに吐露するのだった。
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  • ここでポイントなのは、オッサンとマキマの対比である。
  • オッサンはこれまで、「わけのわからないクレイジーなヤツ」として描かれてきたが、第32話では「人情味あふれるオッサン」として印象が大きく転換する。
  • しかし一方のマキマは、相変わらず腹に一物も二物も抱えていそうな、非常にややこしい存在として描かれている。彼女はいったい何者なのか? 口上だけは一丁前に正義感アピールだが、オッサンはそれがまったくの嘘であることを見抜いている。
  • 事実、オッサンが言うには、マキマは今回の「銃の悪魔一派の襲撃(テロ)」を事前に知っていたというのだ。
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  • 襲撃の見逃し……大スキャンダルである。なんのためにそんなことをしたのだろうか?

 

  • わからないことだらけのマキマ。
  • この作品の初期の頃からずっと”怪しさ”満天の存在だったが、今回のエピソードでは、その”疑念”がある程度”確信”となったことは間違いないだろう。
  • 「銃の悪魔一派の襲撃」をわざと見逃していたという時点で、彼女は真っ黒である。
  • 現状では「人間の味方」らしいのだが、はたして……

 

  • 本編のラストでは、「銃の悪魔一派」が、借金を返せない人間でつくった「ゾンビ」をデビルハンターに差し向けるという突飛もない作戦を企てる。
  • 超絶B級映画の展開だが、こうしたナンセンスさが『チェンソーマン』の魅力でもあるのだろう。
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  • 昔とくらべて、だいぶテンポが良くなってきており、展開の加速具合が顕著にみられる。
  • ますます今後の展開が見逃せない。

 

(第33話に続く……)



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石山 広尚(いしやま ひろなお) 1991年うまれ。 札幌在住のライター。 一時期は社会学の研究者を志していたが、ひょんなことから友人と同人誌をつくることになり、それがきっかけで「創作」の世界にどっぷりハマる。小説サークルを主宰し、「批評」の重要性を痛感する。 ・大学院時代の専門:思想史と社会学 ・好きな作家:H.G.ウェルズ、オー・ヘンリー、ポール・ギャリコ、スティーブン・キング ・好きな映画:ゴッドファーザー、第三の男、ターミネーター2