ガンガン書き込みまくって本を汚せ!



〇読書の神髄は「読み&書き」の同時進行にあり!

 

わたしは読書をするとき

いつもペンと付箋を手元に置いてます。

 

というか

ペンを持ちながら読書しています。

 

それはなぜでしょう?

まずはこの写真をみてください。

 

(※写真の本は『表現と介入』ちくま文庫)

どうですか?

すっごく汚いでしょう。

 

しかしこれは

 

・思ったこと

・気付いたこと

・浮かんだ疑問

・感想

などを

すぐにその場で

本に直接書き込んでいるからです

 

 

「あとでゆっくり……」

ではダメなんです。

 

読みながら書く。

読んで書き留める。

書いては読む。

 

 

この「読み&書き」の同時進行こそ

濃密な読書体験を実現するのです。

 

なぜなら

読み&書きの同時進行は

インプットとアウトプットの同時進行

だからです。

 

基本的に読書というのは

その書かれている内容を

インプット(読む)することがメインです。

 

しかしそれは

 

本に書かれている内容を一方的に受け取っている

ということであり

【自分の頭でものを考える】

のではなく

【本にものを考えてもらっている】

状態なのです。

 

以前の記事でも書きましたが

 

読書をしていると

たいていは

納得できる部分

納得できない部分

が自分のなかで芽生えてくるはずです。

 

それは紛れもなく

わたしたち自身の考え

つまり【生(なま)の思考】なのです。

 

アウトプット(書く)とはつまり

浮かんでは消えていく【生の思考】

を即座に本に書きとめておくことなのです。

 

【生の思考】はまさにナマモノ。

生まれたての新鮮な状態を保存するには

やはり書いて残すのがいちばんです。

 

そうしておくと

【わたしはわたし】という足場を確保でき

頭になだれこんでくる文章の洪水に溺れずに済みます。

 

読書とはいわば対話なのです。

著者と読者の対話。

 

読書は一方的に押し付けられるお説教ではありません。

あくまでも

著者はこう思っている。

わたしはどう思うか。

という相互作用がなくてはならないのです。

 

それが考える読書】というものです。

 

たしかに

【読み&書き】の同時進行は効率が悪いかもしれません。

 

けれど

せっかく読んだのに自分のなかに何も残らない

というのも悲しい話ですし

かえってそのほうが時間を無駄にしてしまっています。

 

であるなら

自分の思考の痕跡を本にたくさん書き込んで

自分だけの一冊をつくる。

そっちのほうが

はるかに有意義な読書なのではないでしょうか。

 

 

 

 

わたしは自分のこだわり的に、滅多なことでは「まとめ本」を読まないのですが、

イアン・ハッキングの『表現と介入』は、「科学とは何か?」「真理とは何か?」という伝統的な科学哲学の論争を

見事に総覧しています。しかも、ちゃんとハッキング自身の主張もしっかりとある。そこがなによりGOOD。

やや事前知識を必要としますが、人間の知性の限界とともに「科学」のあり方を考えるには最良の一冊。



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

アバター

石山 広尚(いしやま ひろなお) 1991年うまれ。 札幌在住のライター。 一時期は社会学の研究者を志していたが、ひょんなことから友人と同人誌をつくることになり、それがきっかけで「創作」の世界にどっぷりハマる。小説サークルを主宰し、「批評」の重要性を痛感する。 ・大学院時代の専門:思想史と社会学 ・好きな作家:H.G.ウェルズ、オー・ヘンリー、ポール・ギャリコ、スティーブン・キング ・好きな映画:ゴッドファーザー、第三の男、ターミネーター2