【新書】を持ち歩いて知的な生活を!



〇文庫本を読むのはやっぱりキツイ!

 

「たまには本でも読んで【教養】でもつけようかな……」

 

誰しも、いちどは思ったことがあるはずです。

 

教養番組に触発されたり、

ゼミの話についていけなくて寂しい思いをしたり、

尊敬する会社の先輩が読書家だったり、

 

タイミングはさまざまでしょうが、こういうときって、

とにかく無性に「読書しなくちゃならない」ような気がして、

いてもたってもいられなくなるんですよね。

 

わたしも学生時代そうでした。

本屋さんで漫画本を選んでいることに罪悪感なんか感じたりして、

とりあえず岩波文庫を一冊レジに加えるなんてことをしていました。

 

でも、たいていは買ったことに満足しちゃって、けっきょくは読まないんですよね。

仮に読みはじめたとしても、けっきょくは読み切れずに埃をかぶってしまう。

 

こういう経験、みなさんもありませんか?

 

もったいないですよね。せっかく読書をしようと決意したのに、

文庫本が本棚の肥やしになってしまうなんて。

 

はっきり言ってしまえば、

いきなり文庫本なんて読まなくていいんです。

 

元・大学院生のわたしですら、読むのが苦痛になるときがあるのですから。

文庫本をしっかり読むのは、なかなかしんどいのです。

 

だからまずは、新書から手にとってみることをおススメします。

 

〇新書は【お買い得】である

【新書】というのは、みなさんご存じかと思いますが、【新書判】という規格の書籍のことです。

 

本屋さんのレジの近くによくコーナーを設けられていて、すぐに目につき手にとりやすくなっています。

値段も安く(コミック本よりは高いですが)、文量・ページ数が少ないのでお手頃です。

大学のゼミなんかでも新書はよく使われるので、みなさんも馴染み深いかと思います。

 

新書のいいところは、なんといっても、

専門の学術書や論文を読みこまなければわからない最新の研究成果を

わかりやすくかいつまんで教えてくれるところでしょう。

 

これはほんとうにお買い得で、価値があります。

自分の不得手な専門領域でも、著者がダイジェストしてくれるので、

知識の幅を広げるには十分すぎるほど役立ちます。

 

とはいえ、【新書】の強みはそのまま弱点にもなっています。

 

時代の流れに晒されても色あせない優れた本もあるにはありますが、

基本的にはフレッシュな話題をパッケージ化しているので、

半年ないしは一年後には、内容が陳腐化してしまうこともしばしばあります。

 

たとえば経済情勢のたぐいを扱った新書なんて、まさにその典型と言えるでしょう。

 

「どうなる2018年のアメリカ経済!」とか謳ってる新書は、たいていは【質より話題性】を優先しているので

買ってから数か月後にはほとんど意味をなさなくなっていたりします。

 

個人的におススメする【新書】のジャンルは、自然科学系です。

 

最新の研究動向や、現場の科学者たちの思いや哲学を知ることができるし、

学問は体系的な知識として引き継がれていくので、【新書】に書かれている内容は、陳腐化しにくいのです。

 

 

〇【新書】を持ち歩いて一味違う自分を演出!?

 

しかし、ページ数の少ない新書を手にしても、けっきょく読まなければ意味がありません。

 

「わかってるって。新書を買ったら、まずはさっそくページを開いて……」

 

いいえ、もしも気が乗らないなら、そんなことをしなくてもいいんです。

 

興味のあるタイトルがあって、すぐにでも読みたければ、ぜひそうするべきでしょう。

 

しかし、

「とりあえず新書を買ってみたぜ」

というノリなら、焦らずに、ゆっくりマイペースで読み進めるのがオススメです。

 

では、どうするのか?

 

新書を買ったら、まずはカバンにしのばせましょう。

 

それだけで十分です。

 

ただし、

「ふっふっふ。いまこのカバンには本が入っているんだぜ」

という意識を忘れないようにしてください。

 

あとは、

すこしでも暇があれば、カバンから新書をとりだし、すこしずつページをめくってみる

ことを習慣にしてみましょう。

 

いきなり一気に読む必要はありません。

それは読書の苦手意識をつくってしまう原因のひとつです。

本を読むスピードなんて、どうだっていいんです。

 

とにかく自分の「歩調」にあわせて、新書の世界を体験してみましょう。文体も平易なので、けっして難しくはないはずです。

 

電車のなか、

退屈で眠くなりそうな講義のとき(おいおい)、

友達と待ち合わせの最中、

夕飯前のすこし空いた時間……

 

どうですか?新書を取り出してページをめくるタイミングって、けっこうあると思いませんか?

 

少しずつ、少しずつ、本を読み進めていく。

 

それは、

自分の生活に【知的な時間】を溶け込ませるという行為でもあり、

少しずつ世界を見る目を開いていく行為でもあります。

 

小さな読書体験を積み重ねていけば、

いままでとは違う自分に一皮むけるかもしれませんよ!

 

【新書】に慣れてくると、本の世界はよりいっそう広がります。

 

人間の知識欲は底知れません。



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

アバター

石山 広尚(いしやま ひろなお) 1991年うまれ。 札幌在住のライター。 一時期は社会学の研究者を志していたが、ひょんなことから友人と同人誌をつくることになり、それがきっかけで「創作」の世界にどっぷりハマる。小説サークルを主宰し、「批評」の重要性を痛感する。 ・大学院時代の専門:思想史と社会学 ・好きな作家:H.G.ウェルズ、オー・ヘンリー、ポール・ギャリコ、スティーブン・キング ・好きな映画:ゴッドファーザー、第三の男、ターミネーター2